2005-06-25 (Sat) 08:25[
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昨日通勤途中の土手にアザミのつぼみが膨らんでいるのを見つけた。その鮮やかさがが脳裏からはなれず、今朝早起きをして撮りに行って来た。
この花は夏から秋にかけて日本の野山に良く見られるが、その種類は80種、世界で300種もあるそうで、それだけに人間との係わりも古くて旧約聖書にも出てくるという。
名前は、「薊」と書いてアザミ、英名はThistle(シスル)で、花言葉は「厳格」とか「独立」。アザミの由来は「和名抄」に「阿佐美(あさみ)」とあるが、「アザムという言葉は、アサマから転訛したもので、傷むとか傷ましいの意である」という解説が「植物名の由来」(中村浩著)にある。アザミに触ると刺があり痛いので、アザム草が転訛してアザミと呼ばれるようになったと言うことだろう。
こんなアザミだが、日本では昔から食用にそして民間薬として利用されてきた。食用としては、芽・葉はてんぷら、ごまあえ、クルミあえ、からしあえ、油炒めなどに、根は煮たり、漬物、キンピラにすると美味しいらしい。薬効としては、日本では利尿や健胃、さらには神経痛、婦人病に良いとして、根を煎じて飲んでいたようだ。また葉の絞り汁は、腫れ物や湿疹、痔疾の塗り薬に用いられてきた。漢方でもアザミは大薊(たいけい)などと呼ばれ、体の熱をさまし、止血する薬として利用されている。また、アザミは衣料の柄や陶芸の絵柄や日本画の題材に取り上げられるほか、知られていないが上質の毛織物を起毛させるのにもアザミの実が使われている。
なお、アザミはスコットランドの国花。ノルウェー軍に攻め込まれたが、アザミの棘が理由でスコットランド軍が勝利をおさめたことが、その由来という。
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